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キッシンジャーと対極的なコンドリーザ・ライス    古澤襄
反日・親中国のハインツ・キッシンジャーと対極的なのは、ジョージ・W・ブッシュ政権下で国務長官だったコンドリーザ・ライス。

現在は、スタンフォード大学教授(政治学)、同大学フーヴァー研究所上級フェローを務めているアフリカ系アメリカ人。

コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice、1954年11月14日 - )は、1979年にモスクワ大学に留学しロシア語を学び、1981年にはデンバー大学で政治学の博士号を得ている。彼女は英語に加えてロシア語が非常に堪能で、ほかにもチェコ語、フランス語、スペイン語を解するロシア問題の専門家。

日本にも度々訪れ、海上自衛隊などでソビエト連邦に関した講義を行っている。2006年に来日して安倍首相と会談、北朝鮮への制裁と日米同盟強化を確認しているから、キッシンジャーの様な反日・親中国ではない。

元国務長官マデレーン・オルブライトの父親ジョセフ・コーベルの国際政治入門クラスに参加し、ソ連や国際関係への興味を持つこととなった。ライスはコーベルを「私の人生で最も重要な人物のうちの一人」と語っている。

支持者からはアメリカ屈指の戦略家であり、オフェンシブ・リアリスト(攻撃的現実主義者)と評される。

バランス・オブ・パワーを破壊しようとする勢力には当然に武力行使も選択肢に入れた対応をしなければならないとする立場であり、クラウゼヴィッツ戦略学の正統に位置するとも言える。この点は対中国への姿勢に特に顕著である。

経済への理解も深いが、リベラリストのように経済に深入りし過ぎた判断をすることも無いとされる。

しかしブッシュ政権下ではネオコンのチェイニーやラムズフェルドから軽く見られて、イラク戦争をはじめ重要な政策の決定においてほとんど影響力を行使できなかったと批判を浴びた。ネオコンが退場した政権末期にようやくライスらしい外交を展開したが、時期すでに遅しの観がある。

この経験から政治の世界はこりごりと、スタンフォード大学の学究生活に戻ったのかもしれない。民主党のバラク・オバマ大統領には「アフリカ系米国人として誇りに思う」と評価したが、ヒラリー・クリントンについての発言はない。

杜父魚文庫
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