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テロリスト訓練基地となった「シバの女王」の国  宮崎正弘
イエーメンはテロリスト秘密軍事訓練基地の「聖域」なのか。米国、イエーメン政権への軍事援助本格化。ロシア、中国は武器輸出。

オバマ政権はちかく議会にイエーメンへの軍事援助1億5000万ドルを要請する。従来の二倍の予算で、おもにイエーメン軍の訓練が目的。軍の近代化を導くという。

これまでイエーメンへの武器供与はロシアが筆頭である。

2004年から08年までにロシアはミグ21,ミグ29,スホイ22,戦車などイエーメンの全ての武器輸入の59%を占めた。ついでウクライナが25%、イタリアが10%。

さらにモスクワとイエーメンは武器協定をむすび、あと10億ドル分の武器を購入する。胴元は殆どがサウジアラビア。累積20億ドルの援助と見積もられる。

近年、中国もイエーメンへの武器輸出を始めており弾薬、火薬、砲、機関銃など2億―4億ドル分を輸出した(アジアタイムズ、1月7日付け)。

それにしても石油を生産しない、世界最貧国のイエーメンに列強が武器供与を増大させているのは、ひとえにテロリストの出撃拠点としての「聖域」化を防ぐためである。

イエーメン情報部は「国内に300名から500名のアルカィーダの潜伏がある」と公表している。

「シバの女王」伝説の国、その地政学的要衝に位置するがゆえに外国の過激派の侵入を許し、とんでもない事態に遭遇している。

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