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爆殺されたテヘラン大学教授は反政府運動知識人 宮崎正弘
逆情報、政治宣伝操作の見本はこれだ。イランの核物理学者爆殺。CIAとモサッドの仕業と言い張って。

13日、テヘランで壮大な葬儀が営まれた。自宅前で爆弾テロの犠牲になったテヘラン大学核物理学教授マスード・アリモハンマディは、反政府運動の知識人だったのに、政府側が葬儀を主催したのである。ロンドンの『タイムズ』紙は、これを「政府側が葬儀を乗っ取った」と書いた(14日付け)。

国営テレビは、この葬儀をテレビ中継した。イラン国旗をもって集まった数百の群衆は『アメリカに死を』「イスラエルに死を」と叫んで棺を運び出し、あたかも外国の情報機関の仕業だと印象づけた。

同日、ハタミ前大統領、ラフサンジャニ元大統領は声明を出したが、外国との関わりには一切言及せず、またイラン国内の反政府ウェッブサイトには「政府が謀殺したのであり、遺族さえ棺に近づけず、治安部隊は群衆から隔離した」という情報に溢れた。

殺されたアリモハンマディ教授は、アハマドネジャッド政権に反対したムサビ元首相を支持し、ムサビ支持の知識人240名の署名運動にもリストにあがっていた。そのうえ、イランの核開発には直接タッチした形跡が認められず、欧米メディアは、『外国勢力の関与は疑わしい』と報道している。
 
アハマドネジャッド大統領は葬儀に際して声明を出し「これはシオニストの仕業であり、我々は復讐する」と狂信的な対応を崩さなかった。政治的逆宣伝の典型的見本となった。

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